中学校教師をしていた時の詩です（大阪気功）

私は1984年から2003年3月まで、岡山県の公立中学校の英語教師をしていました。

 

 

 

幽閉

 

この血の中に

絶望が巣くっているの

体のすみずみまで

 

瀉血・・・

だから手首を切ったんだね

そこから絶望を蒸散しようとしたんだ

 

先生には分からないわ

学校があるってことが

それだけが

どんなに嫌なものか

そうでなかったら

先生になんかならないでしょう

病院のような学校

だけど病気なのは私だけ

 

パンドラの小箱からすべての悪魔が出て行った

優子はむしろ　残ってしまった希望なんだ

病気なのはだれだか　分かったもんじゃない

 

ねえ　先生

手首の血を白い廊下に流してみてもいい

展開図を見てみたいんだ

学校がもし　開くとしたら

どう開いていくのか・・・を見てみたいんだ

私が私を開くから

きっと　学校が開くのも見えると思う

 

 

 

 

 

 

成果

 

小さい時両親が死に

祖父母に育てられたM

私の服のすそを握って

時には吸って離さない

 

いつも口半開きのSは

ばかにされても笑顔で

君には負けたよと段々

いじめた側も友だちだ

英語の時間寝てばかり

だけど時に目が合うと

とびきりの笑顔を貰う

 

外国人のKは不登校だ

夜勤の両親を寝させて

昼間は5歳の弟の守り

Ｋ，給食はいかがかな

迎えに行くと来るよう

次第になって行った人

聖書をほとんど暗記し

ぎっしりノートを取る

とっても頭の良い子だ

テストでは測れないが

 

クリスマスにケーキを

あげたらとても喜んだ

フェリスナタルと言い

神に感謝を捧げていた

神様は私に先生をくれ

大変感謝していますと

教会のピアノを弾いた

その指を合わせ祈った

 

教室の薔薇を引き抜き

踏みにじっていたＭは

父とうまくいっていない

受けた傷は大きかった

いじめがいけないこと

傷つけることだと教え

毎日家に行っても困難

丸一年で分かった様子

成績は常に上位なのに

机の上の事以外は何も

知ろうともしないし又

知りたくもなかった人

その生徒を愛すことで

徐々に愛を伝えていく

 

万引きを繰り返したＹ

卒業式の日メール交換

「先生と会って初めて

滅茶苦茶やるの止めた」

「そうなんだ、本当？」

「本当。下手したら今

少年院にいるかもよ」

「メシがまずいよね」

「そう。危なかった」

 

 

 

 

 

 

 

＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾＾

中学校教師をしていました20年間は、自分にとって、

「まさか」

と

「そんな」

とに、あふれていました。

 

学校は、一種の治外法権の場所であり、

「子どもだから」という名前のもとに、やりたい放題をしようとしていた生徒たちとの攻防が主でした。

 

あと、やられていた側の生徒たちに寄り添い、学校に何とか来てもらえるように相談に乗らせていただいていました・・・

 

途中、美星中学校という星の綺麗な町にある学校に行った時だけが、

自分の中では天国だったのでした・・・

 

（「え？

こんなに素直に中学生が行動するの？？」という驚きの学校だったのです。）

 

自分は、中学校は4校、勤めましたが、普通の学校は、

思春期に入ったばかりの生徒さんは、問題てんこ盛りだったように思います。

 

しかし、もちろん、そのような日々の中にも、たくさんの喜びはあり、

特に、自分は英語の教師でしたので、初めて英語にふれる中学生たちの好奇心にこたえられていたのが楽しかったです。

中学生のお子様が学校に行かれないという保護者のかたは、ぜひ、ご相談ください。

 

電話番号　070-6693-1565